ゴールドの短期的な価格動向は先物市場に大きく依存します。特に投機筋は大きなレバレッジ率のために極端なモメンタムプレーヤーとして振る舞います。
最近先物のポジションで目立つのは実需筋LONGで、最新CoTでは203K枚も積み上げています。これは先物市場開設以来の最高枚数です。一方投機筋SHORTに関してここ数年の変動範囲からしてそれほど極端な量ではなく、大きなショートカバーが起きそうには見えません。

このチャートを見て解る通り、実需筋はSHORTポジションを相場に応じて大きく変えています。産金会社の社長の立場にたてば毎日掘り出されるゴールドをそのまま市場で売却することは考えづらいですよね、手元資金が十分にある限り相場が高いときに売ろうとするでしょう。Adam Hamiltonのいつものファンダメンタルズ分析ではAISCと四半期平均ゴールド価格の差異をみて産金会社の健全性を示していますが、彼の計算はとても控えめなものだと思っています。平均販売価格は平均相場価格よりも高いはずでしょう、きっと。

futureposition

Bullish指数、(LONG)/(LONG+SHORT)でみると、過去の相場の大きな転換点では投機筋と実需筋の立場が極端に異なり、大抵の場合投機筋は将来を読み間違い、実需筋は正しく読んでいます。 ただし、下のチャートでも解るように2016年12月のFOMCをキッカケにした相場転換に関してBullish指数に顕著な変化は見られません。また現在の指数をみても確かに投機筋は弱気で実需筋は強気ではありますが、過去の大きな相場転換点ほどに顕著ではありません。

Bulish index

一方、SHORTに関する投機筋/実需筋比率をみると2016年12月の相場転換点にも顕著な変化が見られます。 また、実需筋LONGが市場創設来の枚数となっていることもあり、現在のLONGの実需筋/投機筋比率は2015年12月のFOMC前後ほどに顕著になっています。

long.vs.long

これからゴールド価格はどうなると思います?